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おにぎり・おむすび・にぎりめし


仕事のときは、だいたいFMラジオを聞いています。

聞き流していることが多いんですが

「クレラップ」のCMで思わず笑ってしまいました。

 

子供二人が

「おにぎり」と言うか「おむすび」と言うか

で言い争いをしています。

そこへお父さんが来て「おむすび」と言います。

(一人の子が「ほらね」と自慢げ)

するとお母さんが来て「おにぎり」と言います。

(もう一人の子が「ほらね」と自慢げ)

決着がつかないでいると、おじいちゃん(?)が来て

「お、握り飯」と言います。

子供たち、大困惑(笑

 

…という内容なんですが

浮かんでくる光景がほのぼのしていて、可愛らしく

とても愛嬌があって面白いです。

一方で

「おにぎり」の表現もいろいろあるなぁ

ということを改めて感じました。

ちょっと調べてみたんですが、

一般社団法人日本おにぎり協会

というものがあるんですねぇ。

そのホームページから転用させていただくと

日本の大部分で「おにぎり」と呼ぶのに対して、

関東~東海にかけては「おむすび」と呼ばれています。

だそうです。

そうだったのか…と、こんな一言にも地域性があることを知りました。

「おにぎり」を辞書で調べると

三省堂国語辞典では

(もと関西方言)にぎりめし

とあります。

古代日本の中心は関西でしたし

方言学でも「言葉は京都を中心に輪ができるように広まった」という定説があります。

「おにぎり」が関西方言と言われても、そうか、と納得できそうです。

一方「おむすび」という言葉で思い出すのは、「おむすびころりん」で有名なおとぎ話です。

これは、「御伽草子」の中にある物語です。

御伽草子は鎌倉・室町・江戸という時代の流れの中で編纂されてきたので

日本おにぎり協会の説でいう「関東~東海」で使われた、という説の裏付けにはなりそうですね。

もともとは、それ以前からあった口承文芸なので、大元の表現は違ったのかもしれませんが。

たかが「おにぎり」ですが、奥が深い。

地域によって言い方・表現が変わってくるというのは往々にしてあります。

伝わる文章には

「読者に合わせて書く」というルールは欠かせません。

その点から見れば

「地域性」というのは割と重要なポイントになるのかもしれないな、と思えてきました。

今の時代は「標準語」というものが出来上がっているし

メディアも発達しているので「通じない」という状態は避けられるもんですが、

やはり

「普段から使っている言葉」を聞く(読む)と

なんだか安心感や信頼感みたいなものが湧いてきます。

相手に懐に入って信用してもらう

のに、

相手の“お国言葉”で語る

は、今でも通用する手段かもしれない…ですね。

…かくいう私は「おにぎり」がしっくりきます。

 
 
 

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