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語尾表現で伝わり方も変わる?!


昨年末から今年にかけて何度か

「伝わる文章の書き方」セミナー

というのをさせていただきました。

その当時のメルマガでもご紹介しましたが

改めてブログ読者の皆さんにもお伝えしたい!

と思い、今日は

「です/ます」と「だ/である」の使い分け

についてご紹介しますね。

「です/ます」と「だ/である」

これらは

同じ文章の中で混在させない

というのが基本です。

「です/ます」と「だ/である」は文体そのものが違うので

混在した文章には読み手に強い違和感、読みづらさを感じてしまいます。

この負の感情は、最悪の場合書き手の信用も下げかねません。

だから、学校教育でも

「文章を書くときは文体を統一する」

と教えています。

有名なコピーライターの中には

意図的にこのルールを破って個性的なコピーを作る人もいます。

でも、それは高度な計算のもとに組み立てられたコピーならではのこと。

言葉にとことんこだわり、リズムや雰囲気、色、フォルムにまで

思いを巡らせて選び抜いたものなのです。

使い場所やタイミングを間違うと、思わぬ誤解を招きかねない技術ですから

初心者や慣れていない人は基本ルールだと思って守ってくださいね。

ただ、

慣れていない人でもちょっと気をつければ、効果的に文体を使いこなすこともできます。

それは、

各語尾が持っている性質を活かす

方法です。

例えば…

「です/ます」は丁寧体(敬体)と言われ、文字通り「丁寧語」。

響きも優しく、文章全体を柔らかな印象にします。

話し言葉でも普通に使われるくらい、相手を思って使うことが多いです。

一方、

「だ/である」は普通体(常体)といい、書き言葉でのみ使われる言葉です。

歯切れが良くいかにも断定的で、口調がきつく感じられ堅苦しいイメージになります。

読み手を全く気にしてない

…という感じが強いですね。

この「相手が感じる印象」を生かして使い分けるのです。

例えば…

取引先や、お客様、友人・知人など、失礼があってはならない相手の場合は

「です/ます」がオススメです。

柔らかな語尾が親近感を持たせ、相手への敬意も感じられるので距離感も縮まります。

最近は、実用書でも

「です/ます」で書いているものが増えています。

これも「初心者にわかってもらいたい」

という気持ちの表れ…と思うと、妙に筆者に親近感が湧いてきませんか?

ただし、

企画書や提案書、報告書などは「だ/である」がオススメです。

口調がきつくはなりますが、文章に強さがでますので論理性、説得力が増します。

私も、企画書は「だ/である」で書き

プレゼンテーションは「です/ます」で解説してます。

それだけで提案が全て通るわけではないですが

“言葉の演出”という意味では充分使える技になります。

そして、誰もが簡単にできる「認められた混在」技もあります。

一つは、小説などでよく出てくる

全体の表現と間に挟む会話文の表現を変える方法です。

全体を「だ/である」調でまとめるなら、会話を「です/ます」にする…

というヤツですね。

これによって、登場人物をより身近に感じやすくなったり

情景にリアリティが出たり…とメリットが生まれます。

もう一つは、引用文など

文体を変えて、描写したい世界を分ける方法です。

書かれた文章は「いかに思い通りに想像してもらうか」が大事になりますから

読み手にはっきりと世界を変えさせるの大いに役立つわけです。

今までなんとなく選んで使っていた方も

ちょっとだけ、文章の語尾を意識して書いてみてください。

ほんの小さな選択ですが、“読み手に伝わっている”感を味わっていただけるかもしれませんよ。

 
 
 

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