「男脳」「女脳」で言葉を変えて伝えてみる
- トイバナヒロコ
- 2016年8月11日
- 読了時間: 3分

私の趣味の一つである書店巡りをしていたときのこと。
何かのビジネス書の帯コピーに
「男脳」「女脳」
という言葉を見つけました。
皆さんも心理学や脳科学なんかで耳にされたことがあるかもしれません。
恋愛の違い
物事の捉え方
感覚的なもの
いろんな場面で男女の脳の働き方の違いを考察されています。
男脳と女脳といわれるほど違いが出るのは
嬉しいことや楽しいことを経験すると働く
「快感の回路」
が幼い頃どう刺激されたかによるそうです。
脳科学者の茂木健一郎氏の話によると
女の子は優しい子に育つように…と多くの親が期待します。
それに応えようと優しくする、そんな行動を見て親が褒める。
それが快感の回路となり強化されていく
そうです。
一方、男の子は
強さや信念のある行動に期待が向きます。
そしてそれに応えようと、強さや信念を優先させる。
親にも褒められるから、それが快感の回路となる
そうです。
でも、茂木先生は
バランスよく快感の回路を働かせたらバランスのとれた人間に育つ
と言ってますので
「男脳」「女脳」という捉え方は本来の性とはあまり関係ないようです。
この「男脳」「女脳」の考え方は
人に何かを伝えるとき効果的に利用できます。
男性を相手に話すとき、結果や目標、目的を先に述べたり、
うんちくや価値を語ると聞いてくれる体勢になりやすい
ということがあります。
成果や価値観重視、と言えるでしょうか。
また、女性が相手だと
結果よりもプロセス=その話の先にどんな展開が待っているか
ということに興味を持って聞いてくれたりします。
女性の場合は、ストーリーが大事、なんですね。
つまり、「共感」のポイントが違うわけです。
商品やサービスの売り込みに利用すると
お客様の共感が増し、購買へと誘導しやすくなります。
男性店員が男性客ならウケが良いけど女性客に買わせるのが難しいのは
この辺に原因があるようですね。
本来の性とはあまり関係ない
というように、
一概に性別でキレイに区別できるわけでもないですが
お客様の特性を知って使い分ければ
効果的に伝わりやすい状況を作ることも簡単になるでしょう。
ちなみに
男女のコミュニケーションでも、この男脳・女脳は効いてきます。
女性は離婚までのスタンプカードを持っている
という話。
妻が「離婚しましょう」と言ったとき
ほとんどの男性はその理由がわからず戸惑うようです。
「え、なんで、俺なんかした?」てな感じで。
でも女性にしたら今始まったことではないんですよね。
女性は毎日ストレスを感じるたびに
心のカードにスタンプを1つずつ押していきます。
人によってフルスタンプ数は違うし、
フルタンプの特典を使うかどうかも変わりますが。
離婚…
なんて悲しい響きが起きる前に
男脳・女脳の違いを考えながらパートナーに対して言葉を選んで接していく
または
正面切って言えないなら手紙やメールで伝える…
なんてことも大切なのかもしれませんね。