キャッチコピーは発想の転換!
- トイバナヒロコ
- 2016年7月28日
- 読了時間: 2分
長野県に
「日本で一番星空が綺麗な村」
という場所があるそうです。
長野県の阿智村。
標高1,000mを超える山間の村で、昼神温泉というのも知られています。
でも、あることがきっかけで
環境省が実施する「全国星空継続観察」において、
平成18年度第1位に選ばれたとか。
今や、人口7000人程度の村に日本一の星空を見ようと
観光客がわんさか来ているそうです。
よっぽど綺麗な星空なんでしょうね。
なぜ、過疎化が進む山間の村がこうも日本中に知れ渡る観光地になっていったんでしょうか?
この成果の大きな要因はキャッチコピーにあります。
実は、長野県阿智村はこれまで
日本一暗い村
として有名だったんですね。
山間にあるため朝日が届く時間が遅く、
夕日が沈むのが早い場所…というのがネックになっていました。
今、他の地域でも限界集落が問題視されていますが…
ここも、例に漏れず人口がどんどん減少するような場所。
自然に囲まれ、空気も澄んで
温泉もあって、
非常に美しい場所
ですが、観光客はどんどん減る一方…。
そんな中、村おこしのため村の人たちは考えました。
自分たちの持っている資源がどんないいことを提供できるのだろうか…。
そして、気がついたんですね。
日本一暗い
というデメリットは
星空がもっとも綺麗に見える環境
という事実に…。
で、あのキャッチコピー
日本で一番星空が綺麗な村
が生まれたそうです。
おかげで、今は夕方頃から観光客が増え始め
夜が一番活気のある町に蘇りました。
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これは、
発想の転換がもたらした効果
といえます。
当事者の目線では
商品やサービス、それを取り巻く環境ですら
「当たり前」「常識」としか思えません。
でも、それはあくまで当事者目線であって
知らない人から見たらその常識は「常識」ではないのです。
キャッチコピーを考えるときに一旦視点を蚊帳の外に置いてみることは
とても大事なんですよね。
マイナスの要素であってもプラスの効果に置き換えられないか。
当たり前と思っていることは当たり前じゃないんじゃないか…。
キャッチコピーを作るときは、この「発想の転換」がモノを言います。
最初はちょっと大変な作業かもしれませんが
ぜひ一度、トライしてみてはいかがでしょうか?